移動や荷物の持ち運びが大変な時がある

古い物件の場合、2階以上まで部屋があっても、階段しかないことも決して珍しくありません。重たい荷物を持っているときはかなり大変です。もちろん、慣れの問題もあるとは思いますが、ふらっとコンビニに行くなどの「ちょっとした用事」であっても、いちいち階段の上り下りが発生するのは、肉体的にも精神的にも負担が蓄積されるとも考えられそうです。たとえエレベーターがある物件であっても、完全にデメリットが消えるわけではないことにも留意が必要です。大きな荷物を持っているときに他の部屋の人と一緒にエレベーターに乗るのはちょっと気後れしてしまうかもしれません。また、朝や夕方はエレベーターが混雑するため、一定の待ち時間も生まれます。急いでいるときには困ってしまうこともあるでしょう。

暑さが厳しくなることがある

暑い空気は冷たい空気よりも軽いため、上に向かって流れていく性質があります。そのため、夏場は1階よりも2階の部屋のほうがに熱気がこもりやすく温度が高くなってしまうこともあります。また、部屋の真上が屋根になっている場合であれば、昼間に屋根が日光に照らされて生まれた熱が屋根裏に伝わって部屋をさらに暑くする輻射熱(ふくしゃねつ)の存在も挙げられます。もちろん、窓やベランダを開けて空気の通り道をきちんと作ることで改善はできますが、2階とはいえ、防犯性の観点から常時開放しているわけにもいきません。かといって、エアコンを長時間使ってしまえば、今度は電気代が跳ね上がるという事態にもつながりかねないのが難しいところです。